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父からの手紙。



20年以上前の話。あたしが当時、某地方工業系工学部単科大の学生だった頃。

父は、タイに単身赴任に行っていた。

父から国際郵便が届き、こちらも父に手紙を書いていた。そんな時期があった。



で、また、父から手紙が届いた。いつもより、ちょっとだけ文章量の多い国際郵便。

何の気無しに、いつも通りに封を開いた。



1枚目はタイでの生活を書いた内容。「親父殿、頑張っているなぁ」と思った。

2枚目。衝撃的な一文が目に飛び込んできた。



「二ヶ月前から、タイで、私に子どもが出来た」



・・・( ゚д゚)えっ?えっ?!えええええっ!!!((;゚Д゚)何してんだよ、親父!なんだよそれ!洒落になってないぞ!



「びっくりするな。話は最後までーきけ、よめ」と、話は続いた。つか、そんな話、いきなり書かれても冷静でいられるかよ!と思った。



以下、「父がタイで子どもが出来た事情」をかいつまんで話す。

  • 当時の彼女(娘)は25歳。5歳のときに両親を亡くしたとのこと。
  • 親戚をたらい回しにされ、中国人の元で働いて。でもその後、70バーツだけ持ってバンコクに逃げてきた。
  • バンコクで、日本企業の缶詰工場の仕事を見つけ、1800バーツ/月の収入を得る。(最初は1800バーツ/年と思ったらしく、給料の多さに吃驚したとか)
  • 20歳の時、日本語学習の募集に応募、合格して日本語を学び始める。
  • その後、缶詰工場→日本人専門の観光ガイド→社長秘書と転職。
  • その彼女が結婚したいと思ったらしいのだが、タイの法律では、「結婚するには親の許可が必要」という法律が当時あったらしい。
  • でも、前述の通り、彼女には両親がいない。許可をくれる相手がいない。したい相手が見つかっても結婚できない。
  • そのことを、あたしの父親に相談。(どうやって知り合ったのかは知らん。)
  • 「なら、俺が親として身元引き受け人になってやるわ!」という事に。


・・・つまり、親父殿は、その子のために親代わりになることを引き受けた、という事でした。養子みたいな感じ?遠く離れた異国タイで、血のつながらないお姉ちゃんが出来た、ということだった。



この話は母には伝えなかった。「また勝手なことをして!」と父に怒るのが目に見えていたから(その程度というか母の口から「もう離婚したい」と電話口で愚痴られる程度には当時から夫婦仲はダメダメだった)。姉にだけ伝えて、「どうやら、見ず知らずの姉が、タイにいるらしい」と話した。あたしも姉も「なんだかなぁー、でもなんか面白いよね、そういうのって」と笑い話で済んだ。

その数年後、父が帰国してからは、その娘との関係も終わったらしく、父が退職した頃には、「そんなことあったっけ?」と父も忘れていた話ではあるのだが、「異国の地に、あたしがあったこともないタイの女性と、形式的には姉妹の関係にあった」というのは、衝撃的であり、また、「面白い話」だと思っていて、生前の父が行った「無茶苦茶な行動」の一つとして、酒の席のネタにさせてもらっている。親戚一同も、「あの人らしいねぇ」と笑ってくれる。



その「義理」の「異国」の「姉」の名前も住所も今どこにいるのかも連絡先も何もかも情報が無いので、もう探すことは不可能なのだが、なにかの縁が働くのなら、一度お会いしたかった。それだけが心残り。もっと詳しく情報を聞いておくべきだったなぁ。互いに色々面白い話が出来たら面白いなぁ、と。



当時、父は、彼女のアパートに何度か行ったそうだが、「すっかり『父親として』信用されていた」とかで、25歳のタイ人女性が、バスタオル一枚でうろついてたそうだ。「私はだいじょうぶですぞ」と書いていたので、父は彼女に変なことはしていない・・・と思いたい。実際は知らんけれども。もう父もこの世にいないしね。そういったことは、詮索するだけ野暮だろう。



父が生前に行った、奇妙な「突然、異国の姉が出来た」お話でした。

(その手紙を、引っ越し作業の最中に見つけたのだった。)






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