続・間違いだらけの職場持ち込み私物パソコン対策
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20060330/233936/
結局は、上層部の想像力の欠如。
何も私物パソコンの職場持ち込みを取り締まるため、新たに法律を制定せよと主張しているわけではない。禁止しなければ「違法」になると言っているのでもない。ただ、重要情報を扱う企業であれば、そうした内部ルールを設けることが適切だと言いたいのである。
実際に漏えい事故の処理にかかわっている弁護士という立場からすれば、事故発生によって関係者が受ける損害はもとより、ちょっとした不注意で重大な漏えいを起こしてしまった従業員が苦悩する姿は痛々しい。「後悔先に立たず」では済まされない。「魔法の杖」など存在しないことは分かっているが、どうしても「転ばぬ先の杖」を考えざるをえないはずだ。
もしくは、中間層の「私たちの部署はちゃんとやってます」的な虚偽報告が問題。
「うちの会社はちゃんと対策をしているか」
「その対策はちゃんと実施されているか」
と考えて、その調査結果に対して現実的な対応をしていれば良いだけの話だ。
現実的ではない、「うちにはそんな馬鹿な事をする社員はいない」みたいな性善説(というか都合に良い妄想)によった対策なんて、無意味なものでしかないのだから。