津田大介さんに聞く(後編):「ダウンロード違法」の動き、反対の声を届けるには
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0710/12/news014.html
プラスマイナス両方あるなら、どちらかに偏って規制するのは良くない。権利者側ばかり「過保護」にしたら、結果的に業界の自助努力やクリエイティビティーを失わせる結果になるんじゃないですか。業界が勝手に自滅するのはいいっちゃいいんですけど、それで巻き添えになるアーティストやクリエイターのことを考えると、なかなかそうも言えない。やっぱり落としどころを探る努力はみんなでした方がいいんじゃないかと思うんですよね。
津田さんの意見に完全同意はしないが、おおむね同じ考えかなぁ。
だから僕は著作権侵害が「親告罪」というのはすごく正しいと思ってるんですよ。著作者が「いい宣伝になる」と思うならニコニコとかYouTubeを黙認できるし、使われ方がまずかったら削除を要請することもできる。どこまで「見逃せるか」というのは、著作者に与えられた重要な権利でしょう。ところが、非親告罪化すると著作物とは関係のない警察とかユーザーの「ちくり」で著作者本人が黙認していいと思っていても、逮捕されちゃったりするわけです。同人誌文化やネット上のマッシュアップコンテンツの状況は大きく変わっちゃうでしょうね。
結局のところ、「消費者の自由意志の元」で、その価値が決まる「コンテンツ」というモノのコントロールは、権利者や管理団体だけでは行えるわけではないんだよね。
いくら、権利者側が宣伝したって、「売れないコンテンツは売れない」のだから。
それでもなお、「コンテンツのコントロールは権利者側の権利」としたいのなら、管理団体(権利者そのものではない)は、「コンテンツのコントロール」までも、きちんと担保しないとダメだろ。
つまり、経済的理由による「絶版」や「廃盤」ということを止めなければいけない。権利者が望むかぎり、その流通を止める事は許されなくなるわけだが。
著作権管理団体は、そのあたりの「コントロール」の責任を理解していないのではないかと思うよ。