ソフォス、仮想環境がアプリケーション利用制限の“抜け道”になると警告
http://www.computerworld.jp/news/sec/124889.html
まぁ、この記事では、「仮想化技術によって、セキュリティポリシーが守られなくなる」ことを注意喚起しているわけだけど。
例えば、あるアプリケーションのライセンスは、「本アプリは、PC1CPUに対してのみインストールできる」という制限があったとしよう。
このライセンスに則るのならば、仮想化によって、複数のPCを仮想的に動かしている、ある大型PC上においては、実体としてのPCのCPUそのものは一つであるために、その一つのライセンスだけで、そのアプリが全ての仮想PCにインストールが可能になってしまう。特別、ライセンス違反はしていない。そのPC1CPUに対してしかインストールしていないからだ。このライセンスにおいては「仮想PC」が想定されていない。
逆に、Core2duoのように、一つのPCに複数のCPUコアが乗っている場合、このライセンス上、どのように対応すればいいのか不明になる。
PCの基本構成が多様化するようになった現在、昔のようなライセンス形態では、実状と合わなくなっている可能性もあるのだ。
・・・こりゃ、ライセンス管理者の負担は増える一方ですな。いちいちアプリ提供会社にライセンスの解釈を確認しなきゃならんものね。