なんとか、気持ちちょっとだけ復活。
人間関係とかじゃないからなぁ。自分一人で時間とか行動をコントロールできる事柄である分、まぁ、「荒療治」がなんとか上手く効いた。
やった事は、
「自分の気持ちを打ちのめした曲をひらすら聴く」
だった。「追いつけない現実」を、これが現実だ、これが現実だ、これが現実なんだ、と何度も何度も心に打ち込んでいくことだった。
結果。
「追いつけない現実」を受け入れられた。なんとかね。
と同時に、
「この曲を作った人のような曲は自分には決して作れないけど、この人が作れない曲を自分が作れれば良いんだ」
と思えるようになった。その道は遥か遠く、決して平坦ではない、いばらの道ではあるのだけれど。
でも、その先には光くらいあるだろう。
初めてあの曲を聴いた時の絶望の暗闇に比べれば、少しはその場所の方が明るいだろう。
そう思えるようになった。
・・・現金な奴、ではあると思う。単純とも、「身の程知らず」とも言う。「明るい」からといって出口に近いわけでもないのにね。「その人には作れない曲を自分なら作れる」とも限らないのにね。また打ちのめされるかもしれないのに。
が、そうでも思わなければ、立ち上がる事すら出来ない。立ち上がらなければ歩く事すらできない。
先に進むには、時として、このような欺瞞を使って自分を騙すことも必要なんですよ。過去にも何度か経験していますがね。
だから、あたしは、自分自身を、
「欺瞞の欠片もない正しい人間」
だなんて露程も思っていない。必要とあらば自分自身すら騙す、「最低の卑怯者」。それがあたしの実体であり、根幹にある性格だ。
あと、「真似をしない」宣言も撤回(笑)。かのアガサ・クリスティ先生が言っておられました。
「最初は模倣で良いのです。続けているうちに自分が出てきます」
と。あたしは、音楽に関しては、最初から「自分」を出そうと躍起になっていた嫌いがあるので、もう少し肩の力を抜いて、他人の良いところは、積極的に真似をしていこうと思う。もちろん、「パクる」という意味ではありませんが(笑)
しかし、良い曲だ。これと同じ感性の曲を作る事は、自分にはこれからもできないだろう。
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