イエスの墓:「発見」論争熱い欧米 エルサレムは冷ややか
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070616k0000e030070000c.html
なんかね、今読んでる本によると、「磔刑で死んだ罪人」が、普通の墓に葬られる事は、当時としてはあまりない出来事のようです。
ので、それが「事実」なら、「ナザレのイエス」が「磔刑で死んだ」場合、その墓はないはずだし、墓があるのなら、「磔刑で死んだ」こと自体が間違いになりかねない。あれ? おかしいなぁ。
たぶん、「ナザレのイエス」という人物が、「司直から何らかの処罰を受けた」のは事実だと思うんだけどね。
読んでるのは、この本。まだ途中ですが。
- 作者: ジョン・ドミニククロッサン,John Dominic Crossan,松田和也
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2001/03
- メディア: 単行本
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しかし、Amazonでの評価はボロクソだなぁ(笑) 確かに、素人の自分が読んでも「ちょっと無茶じゃないか?」というロジックが散見されるからなぁ。ブラウン氏を否定したいため「だけ」に論拠をねじ曲げているような部分もあるし。
これを読み終わったら、ブラウン氏のこっちを購入する予定。手に入るかどうか知らんけど。
イエスの自己理解、弟子たちのイエス理解―新約聖書キリスト論入門 (現代カトリック思想叢書)
- 作者: レイモンド・E.ブラウン,Raymond E. Brown,古里慶史郎
- 出版社/メーカー: サンパウロ
- 発売日: 2004/02/20
- メディア: 単行本
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とりあえず、ナグ・ハマディ文書とかも読んだけど、それらを読む限り、今のところ、「ナザレのイエス」の主張は、現在、キリスト教にて異端とされている「グノーシス思想」に近かったのではないか、というのが、個人的感想。
というか、使徒達すら逃げ出していて、正確な記録者がいない時期の事が、なぜ、聖書に記載されているんだろうか? 特にイエスの行動において、記録者がいない状態のイエスの行動が、「聖書に記録として残っている」のはおかしいでしょ?
そんな瑣末ごとをツッコむまでもなく、中世キリスト教(異端排斥的思想)は、明らかに間違った方向だった、と思う。
あの「キリスト教下の暗黒の中世」の歴史を知っているから、キリスト教そのものに違和感を感じるんだよね。カトリックであれ、プロテスタントであれ。
・・・「HELLSING」つながりで、キリスト教の話をしてみた。